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エンジニア志望動機|「内定を勝ち取った例文」から作成手順とポイントを解説

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転職で内定を勝ち取るためには、書類審査と面接を通過する必要があります。この2つの関門を突破するためのカギが「志望動機」です。 今回は実際に内定を勝ち取った志望動機の例文をもとに、作成手順と注意すべき点を解説します。

例文を参考にする意義

書類審査も面接も複数の求職者との競争です。従って、内定を勝ち取るためには、ライバルよりも魅力的な志望動機を用意すべきでしょう。そして、どの程度の仕上がりにすべきかを知るためにも、例文を参考にすることは有益です。

実際に内定を勝ち取った例文

私は長年キャリアコンサルタントをしています。その経験をもとに、参考にしてほしい「内定を勝ち取った志望動機」を例として提示してみます。
※企業と個人が特定できない様に一部改編しています。

<例文1:大手ゲーム会社内定者の志望動機>

以下3つの理由から志望致しました。

①ユーザー向けサービスを手がけてみたいと考えていること
②「世界規模のサービスを目指す」という理念に共感したこと
③社員の方にお会いして「仲間を活かす」文化があると感じたこと

私は○○社でシステムインテグレーターのリーダー職として、プロジェクトを牽引してきました。今後はこれまで培ってきたチームマネジメント力を活かしながら、世界的なユーザー向けサービスに挑戦したいと考えております。スキル部分で力不足の点もあるかと思いますが、自己研鑽を続け、1日でも早く御社を牽引できる人材になりたいと考えております。

<例文2:ITベンチャー企業内定者の志望動機>

御社の「エンジニアが働きやすい環境を創造する」という理念に共感して志望しました。私自身、エンジニアが幸せに働けているか?という点で疑問を感じることが多く、この社会課題に取り組めないかと考えておりました。
これまで、ITベンチャーで2年間プロダクト開発リーダーを務めてきました。将来は世界的なサービス作りに携わることが目標です。経験不足な面もあるかと思いますが、御社の仲間と切磋琢磨しながら、リーダーシップを発揮できるよう努めていく所存です。

志望動機を作成する6つの手順とポイント

それでは、これから志望動機を作成する6つの手順と手順別のポイントについてご説明します。先の例であげた志望動機がなぜ良いのか?という視点を持って見て頂くと答えが見えてくるはずです。

<Step1:自己分析>

自己分析はノートやメモに書くことから始まります。最初は何を書けばよいかわからないという方もいると思いますが、まずはとにかく大量に書き出してみることが大切です。誰に見せるわけでもありませんので、恥ずかしがらずに思い切って書いてみましょう。その際に留意することは以下の通りです。

Point:未来の自分の理想像を描く

自分の将来をおぼろげで良いので描いてみると良いでしょう。40歳、50歳、60歳になった時にどういう自分でありたいか?ということを仮定で良いので考えておくのです。その際の年収でもいいですし、実際の業務、地位でも良いと思います。なかなか思い浮かばないという場合は「絶対になりたくない自分像」を描いてみるというやり方もあります。お祭りの型抜きではないですが、徐々に輪郭が見えてくると思います。

この時に明確なビジョンがある必要はありません。おおまかな方向性が必要であり、ベクトルとしてどちらに向かうのか?ということをハッキリさせるための作業と思ってください。できれば、数年に一度はこの作業を行なうと良いと思います。

Point:自分のこれまでの人生の感情の揺れ動きを考えてみる

ハッキリ言ってしまえば、仕事は人生における経済的な面、精神的な面を充足させる「ツール」であると言えます。自分がどんな時にテンションが上がったのか?下がったのか?嬉しかったのか?悲しかったのか?などを知っておくことは有益です。

その時に使えるもののひとつに「ライフラインチャート」があります。ライフラインチャートを書きながら、自分の感情の揺れ動きとその時の事象を書き出してみることをオススメします。

Point:自分の特性や能力を整理し、理解する

自分の現状のスキルや経験をまとめてみます。これは職務経歴書を作成することによって書き出すことができます。その時に以下のことを考えながらまとめてみると良いでしょう。

・自分が直面した困難な出来事とその対処、そこから学んだこと

業務においてトラブルは付き物ですし、これからも様々な困難があるでしょう。その時の対処の際に人間性が出ます。そしてそこから学び、成長します。企業においてもこの辺りを重視する企業は多いです。一回も困難がなかったということはないはずですので思い返して整理してみましょう。

・自分の得意、好きなこと

エンジニアにおいて言えば、プログラミングが好き、設計が好き、作業が好き、マネージメントが好きなどの嗜好性があるでしょう。「好きこそものの上手なれ」ともいいますが、自分の嗜好性に合う道を選ぶことは成長の視点からも重要です。

・培ってきた経験や技術

経験や技術は細かく整理しておく必要があります。言語、フレームワークであれば、何年間使用していて、具体的にどんなことができるのか?ということになります。
能力や経験が少ないからと言って悲観することはありません。能力はつければ良いだけです。人間の脳は死ぬまで発達すると言われています。つまり適切な方向性で努力を積んでいけば、必ず能力は高まっていくのです。企業はいかに自分の課題を理解し、差分を埋めるための行動をしているのかを見ますので、細かく整理しておくことをオススメします。

<Step2:企業分析>

次に企業分析を行います。その際の留意すべき点は3つです。

Point:サービスを見てみる

企業のサービスは、働いている人の分身とも言えます。理念深いサービスもあれば、単純に利潤を追求しているサービスもあります。サービスを見ながら大まかにどんな企業かをイメージしてみると良いでしょう。その上で、可能であれば一度はそのサービスを使ってみましょう。実体験に勝るものはありませんので、志望動機にとどまらず面接での伝わり方も変わってくるはずです。

Point:採用情報の「求める人物像」を見てみる

採用ページを見ると、ほとんどの企業が求める人物像に関して記載をしています。それは経験や募集要項だけではなく、どういった人物が望ましいか?ということが記載されています。例えば、あるソーシャルゲーム会社では以下の様な記載があります。

・ヒットが出ても出なくてもめげずに挑戦し続けられる方
・面白いゲームを作りプレイヤーに届けるため真摯に努力できる方
・チームワークを重視し、他メンバーを活かす働き方ができる方

つまり、「ゲームはヒットする時もしない時もあるが、そこに一喜一憂しないか?」「現状の技術力に満足せず、新しい技術を習得する気概はあるか?」「独りよがりにプログラミングをし、ゲームを作るのではなく、チームとして連動して働いていくことができるか?」という、その企業特有の文化が透けて見えてきます。

この時に「できれば失敗したくないなぁ。。。」「人との連携はめんどくさいなぁ。。。」という人は入った後がキツくなってしまいますので受けない方がいいと判断できます。

Point:知り合いや詳しい人に聞いてみる

「実際に就職したら事前情報と違っていた」ということはよくある話です。転職者の掲示板などで情報を探す方もいると思いますが、そういった掲示板に口コミを記載しているのは(多くが)企業に合わなくて退職された方です。もちろん参考になる部分もありますが、ネガティブな感情から吐き出される書き込みですので、そこを参考にしすぎることはよくありません。

そういった意味では、転職エージェント、実際にその企業で働いている人、近しい業種で働いている人に聞いてみるのも良いでしょう。きっとよりリアルな話を聞くことができます。

例えば、ここ数年はチャレンジを続けているため、決算上あまり業績が良くない企業があるとしましょう。「業績が下がってる」「退職者が多い」「会社の規模が小さい」など、対外的に見た時に評判が低いこともあるでしょう。ただ、その中でもキラッと光るような会社は実際にあります。是非、生の意見や情報を聞く努力をしてみましょう。

<Stpe3:アプローチ方針を決める>

ここまでの作業から「自分のこと」と「企業のこと」がわかってきたはずです。つづいて、企業へのアプローチ方針を決めます。選考を受けるにあたり、自分自身の特徴やキーワードを3つほどに絞り込み、企業とのマッチングを考えてみましょう。先程のゲーム企業の場合は、「チャレンジ精神」「高い技術力」「リーダーシップ、マネージメント経験」などということで大まかなアプローチの方針を決めて採用に臨む、といった具合です。

<Step4:企業の要求レベルを考える>

企業によっては短期的に成果を求める企業、また将来に渡って長く勤めてほしい企業など要望はマチマチです。また技術や経験においても、どの程度の経験が必要なのか?も含めて推察をする必要があります。

例えば、自分が全くの未経験だったとします。どうしてもその企業を受けたくて書類を提出したところ、書類通過しました。この時の企業としての考え方は「経験はなくとも何か光るものがありそうだ。将来活躍する可能性もあるから会ってみよう。」という判断をしているわけです。この時に技術のアピールをしても仕方なく、人間性や自分の将来のビジョンがいかに企業にマッチするかを語るべきなのです。従って、書類が通過したときは「なぜ自分が書類が通ったのか?」「どのような点が評価されて通ったのか?」ということを考えることも重要です。

<Step5:実際に志望動機を書く>

アプローチ方針が決まり、求められるレベル感をつかんだら、いよいよ志望動機の作成に入ります。この時注意すべきは、完璧な文章を用意しなくては!と固くならないことです。なぜなら、志望動機を一言一句そのまま伝えることはほとんどないからです。これまでに考えてきた内容を整理し、キーワードになりそうな言葉をまとめ、自分の中でメモ書きのように整理しておくことが重要です。「作り込むのではなく、整理する」ということをおさえておきましょう。

<Step6:周りの人からフィードバックを得る>

最後に、志望動機を友人やエージェントに見せてみましょう。漫画家や小説家が編集者からフィードバックを得ている様に、あなたも友人やエージェントから意見してもらいましょう。これまでの作業の過程で気が付かなかった視点を得られることもありますので、本番に向かう前に是非ためしてみましょう。

まとめ

手順の最後に「周りの人からフィードバックを得る」と書きましたが、知人の方、家族の方だとあなたを思うあまり、転職自体に反対することも少なからずあるかと思います。またその相談を受けた方のバイアスがかかっているケースもあります。その意味では転職エージェントは内定者と落選者のどちらも見ていますので、有力な相談相手であると思います。転職にあたり、志望動機のアドバイスが欲しい方、企業の現在の情報が欲しい方は是非お気軽にご応募してください。