プログラミング言語のトレンドを知る方法はいくつかありますが、今回はTIOBE Software社が集計しているデータを参考にしたいと思います。下記は2019年9月の言語ランキングです。
言語ランキング
言い切ることが難しいものですが、ランキングが高い言語はそれだけ市場で注目されているとも解釈できます。従って、これから身につけるべきプログラミング言語を検討する際は、市場で注目を集めているものの方が、仕事に結びつきやすいともいえるでしょう。
一点注意すべきこととしては、今はランキング上位にある言語も、中長期的にみると縮小していく可能性があるということです。注目している言語が、長い目で見た際に上昇トレンドなのか、下降トレンドなのかもあわせて確認するようにしましょう。その際には、以下のグラフが参考になります。
プログラミング言語は7,000以上あるといわれており、全てをとりあげることはできないため、代表的なものをいくつかピックアップしてご紹介したいと思います。
オブジェクト指向型のプログラミング言語のひとつで、多くのエンジニアに支持されている言語の代表格といえるでしょう。支持されている背景には、オブジェクト指向型のため作業効率性に優れていることや、OSに縛られずにソフトを動かせる汎用性の高さあげられます。
Javaよりも難易度が低いプログラミング言語はありますが、利用者が多く、書籍も豊富にありますし、インターネット上に情報がたくさんあるのはメリットといえます。
1970年代に生まれた、比較的長い歴史を持つプログラミング言語です。コンパイルが必要ですが、OSの記述にもC言語が使われるケースがあるように、処理が早いという強みがあります。ハードウェアやIoTでC言語が利用されることも多く、組込み系エンジニアやIoT関連のエンジニアにとっては馴染みがある言語かもしれません。
新しく登場しているプログラミング言語と比べると機械に近い言語のため、初心者には難易度が高いといわれることが多い言語です。
AIに興味がある方には馴染みのある言語かもしれません。シンプルでコードが読みやすいといった特徴の他、AI分野でも活用されることから近年人気が高まっています。
シンプルでわかりやすいため、初心者にとって学びやすい言語の一つといえます。ライブラリも豊富なため、学習しやすいのもメリットです。
サーバーサイドで活用される人気の言語で、HTMLファイルにPHPのプログラムを埋め込むことで、動的なWebサイトを作ることができます。ECのカート処理や問い合わせフォームなど、世の中には多くの動的Webサイトがありますが、PHPは多くの動的Webサービスで活用されています。
PHPは比較的難易度が低く、初学者におすすめの言語のひとつです。C言語のようにコンパイルを行う必要もなく、プログラミングをしたらすぐに動作を確認できる点や、書籍やネット上の情報が豊富な点も学習のしやすさにつながっているといえます。
今回は、人気プログラミング言語とその難易度について解説しました。プログラミングは実際に手を動かして理解するのが、習得への近道です。気になった言語があれば、まずはやってみることをおすすめします。