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活躍の場が広がるセキュリティエンジニア|求められるスキルとは?

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世の中のデジタル化が進む中で活躍の場が広がるセキュリティエンジニア。この記事では、セキュリティエンジニアとして活躍するために必要なスキルについて解説します。

高まるセキュリティエンジニアの重要性

セキュリティエンジニアとは、情報セキュリティの観点からシステムの企画や設計、実装、運用を担当するエンジニアのことです。今や多くの組織が柔軟性や業務効率化、競争力の向上を求めてデジタル化を進めています。あらゆる情報をデジタルで管理することにより、素早い情報共有が可能となり、ビジネスの加速にもつながるからです。

その一方で、デジタル化を進めることは、ネットワークを通じた破壊活動や情報漏えい、情報の改ざんといった「サイバー攻撃」の標的になるリスクを高めてしまいます。会社の財務情報や顧客情報、個人情報などが盗み取られてしまった場合、社会的にも金銭的にも大きな損害をこうむることでしょう。

セキュリティエンジニアはこのような状況を未然に防ぐ意味で重要な役割を担っています。システムの企画段階から、実装、運用開始後にいたる全ての工程で、セキュリティを考慮した開発をする必要があります。

セキュリティエンジニアに求められるスキル

幅広い知識

セキュリティエンジニアに求められる最も重要なスキルは、「セキュリティに関する知識」です。ただし、一口に「セキュリティ」といっても領域は多岐に渡ります。以下はOSI基本参照モデルで定義されている通信機能の7つの階層ですが、これらに関するセキュリティ知識は必要不可欠です。

  • 第7層:アプリケーション層
  • 第6層:プレゼンテーション層
  • 第5層:セッション層
  • 第4層:トランスポート層
  • 第3層:ネットワーク層
  • 第2層:データリンク層
  • 第1層:物理層

 

※OSI基本参照モデル:国際標準化機構(ISO)によって策定されたコンピュータの通信機能のモデル

工程別に求められるスキル

セキュリティエンジニアに求められるスキルはシステム開発の工程によって様々です。システム開発は大きく分けて、「企画・提案」「設計」「実装」「テスト」「運用」の5つの工程があります。それぞれの工程での業務内容と、必要なスキルについて解説します。

企画・提案

この工程では、セキュリティのプロの立場で「どんなシステムが必要か」を発案し、新しいセキュリティシステムの導入などを支援します。技術トレンドや事例も含めた豊富な知識が必要となり、お客様とのコミュニケーション能力や、周りの人を巻き込む行動力も必要となります。

設計

システム設計を行います。これ以降の工程は、その設計図をもとにシステム開発を進めていきます。セキュリティの観点から実装やテストの方法、運用にいたるまでを考えたうえで、設計しなければなりません。例えば、 ネットワークやOSのセキュリティ、不正アクセスの防止、侵入検知システム、暗号化に関する幅広い知識・スキルが必要になります。

実装

実装は、設計と同じように幅広い知識・スキルが求められますが、作業内容はより具体的になります。実装段階において、セキュリティエンジニアは、各種設定に関する知識やプログラミングのスピード、正確性などのスキルが求められます。

テスト

テストでは、セキュリティの穴を見つけ問題があれば対策の提案を行います。サイバー攻撃をしかけるハッカーを模倣し、セキュリティの安全性をチェックする工程であるため、セキュリティエンジニアにはさまざまなサイバー攻撃の手法と、その対策を考え提案できるスキルが必要です。

運用

運用は、できあがったシステムを安全な状態に維持していく工程です。何かしらの事故や攻撃に対して、素早く反応し報告や対処をするスキルが求められます。

このように、一口に「セキュリティエンジニア」といっても、システム開発の工程によって求められるスキルは大きく異なるのです。

関連資格

セキュリティエンジニアに必要な資格はありませんが、採用企業は、知識や経験を測る目安として資格を重視することもあります。セキュリティエンジニアにとって有利な資格をいくつか紹介します。

シスコ技術者認定

ネットワーク機器開発において世界最大規模のシスコ社が運営する資格です。シスコ技術者認定にはレベル別に「CCENT」、「CCNA Security」、「CCNP Security」、「CCIE Security」といったものがありますので、自身のスキルレベルに合わせて取得しましょう。

情報処理安全確保支援士

情報処理推進機構(IPA)が運営する資格で、国家資格の一つでもあります。合格すれば、 情報セキュリティに関する知識・技能を有するものとして、経済産業大臣から合格証書が交付されます。

CompTIA Security+

運営のCompTIAは、世界各国に拠点を置くIT業界団体です。「CompTIA Security+」は 、基礎的なレベルでのセキュリティスキルや知識を証明する資格です。

これらの資格は、採用に有利に働くこともあります。

セキュリティエンジニアの年収事情

セキュリティエンジニアの年収は600~800万円程度といわれており、チームリーダーレベルでは平均750万円程度と考えられています。
年収は人によってさまざまですが、企業として重要視するのは、仕事の成果やITスキルレベル、そしてコミュニケーション能力などです。
この3つのレベルを引き上げることで、さらなる年収アップも見込めます。

※引用:経済産業省 平成29年度 IT関連産業の給与等に関する実態調査結果
 http://www.meti.go.jp/press/2017/08/20170821001/20170821001-1.pdf

まとめ

組織のデジタル化が進むにつれて、機密性・安全性の保持は重要な課題となっており、セキュリティエンジニアの活躍の場が増えています。セキュリティを向上することは、組織の成長に貢献することにもつながりますので、セキュリティエンジニアとしてのやりがいを感じられるはずです。必要なスキルの習得は、早ければ早いに越したことはありません。セキュリティエンジニアを目指す人は、いち早く勉強を進めていきましょう。