1. >
  2. >
  3. データベースエンジニアの将来性とキャリアパスの描き方

データベースエンジニアの将来性とキャリアパスの描き方

データベースエンジニアの将来性とキャリアパスの描き方のイメージ画像

データベースエンジニアとは、ITシステムのデータベース設計や開発、運用・保守を担う技術者です。今回は、データベースエンジニアの将来性やキャリアパスについて解説します。転職市場動向、需要、年収等にもふれますので、データベースエンジニアを目指している方や、データベースエンジニアとしてキャリアに悩みを抱える方は、是非ご一読頂ければと思います。

データベースエンジニアの将来性

テクノロジーが急速に進化する中、データベースエンジニアを取り巻く環境も大きく変化しています。では、データベースエンジニアは将来、どうなっていくのでしょうか?「重要性」と「需要」の観点で解説したいと思います。

データベースエンジニアの重要性は高まる

データベースエンジニアの重要性は、将来、ますます高まると考えられます。その理由は主に次の2つがあげられます。

●理由①:企業のセキュリティ意識の高まり

ITが普及した現在、企業にとって、サイバーセキュリティは重要な課題となっています。外部からの不正侵入により、個人情報や機密情報が外部へ持ち出された場合、企業は多大な損害を被る可能性があるからです。
ハッカーは、自身のハッキングスキルを見せつけるために不正侵入を行うこともあります。しかし、多くは不正に取得した情報を転売したり、企業を脅迫して利益を得ようとします。

ハッキングの手口は、日々、巧妙化しています。従って、ファイアウォールを設置し、ネットワーク監視するだけでは、万全な対策とはいえないでしょう。最後の砦ともいえるデータベースのセキュリティを高める必要があり、そのためにもデータベースエンジニアの役割は重要なのです。

●理由②:データ駆動型社会の到来

AIやIoTの時代になり、あらゆるモノがインターネットにつながる時代が到来しようとしています。モノのデジタル化、ネットワーク化が進み、膨大なデータが蓄積され、AIの進化で自律制御が進展する、そんな世の中が目の前に来ています。このような社会はデータ駆動型社会と呼ばれていますが、まさにデータを中心とした社会とも言い換えられるでしょう。

データ駆動社会
出典:経済産業省 ~CPSによるデータ駆動型社会の到来を見据えた変革~中間とりまとめ報告書

これは、経済産業省がとりまとめたデータ駆動型社会に関する報告書の一部です。これをみると分かるように、今後、製造プロセスやモビリティ、スマートハウス等、様々な領域において、データを中心とした革新的な変化が生じることでしょう。その際、データの取り方、保管の仕方など、従来と同じやり方では安定的なサービス運営は難しいかもしれません。急速な変化の中で、データベースエンジニアに対する期待はますます高まるものと思われます。

データベースエンジニアの転職市場動向

IT人材の不足が叫ばれており、データベースエンジニアにとっても転職しやすい状況が続いているといえます。また、上述したとおり、将来的にデータベースエンジニアの重要性や需要は高まると思われます。ただし、恩恵を受けられるのは、トレンドを捉えた一部のエンジニアに限られるでしょう。理由はスキルセットに関する変化があげられます。

データベースエンジニアの需要

「需要」の観点でいえば、今後、データベースの知識しか持たないエンジニアの需要は減っていくと思われます。要因としては、クラウドの普及があげられます。クラウド化によって、ネットワークやアプリケーションなどとの距離が大きく変わりました。将来、活躍し続けるためには、データベースエンジニアも周辺領域の知識やスキルを身につけていく必要があるでしょう。

データベースエンジニアの年収

続いて、データベースエンジニアの年収についてみていきましょう。
エンジニア職種別平均年収
上の図は、経済産業省の「IT関連産業の給与に関する実態調査」(平成29年)をもとに、弊社で作図したものです。これをみると、IT技術スペシャリスト(DB・NW・セキュリティ等)の平均年収は758.2万円となっています。
コンサルタントやプロジェクトマネージャーの平均年収は800万円を超えますので、これらと比べると低い水準です。しかし、その他のITエンジニアの平均年収は600万円前後なので、データベースエンジニアの年収水準は高い方といえます。

データベースエンジニアのキャリアパスの描き方


将来も活躍し続けるためには、きちんとキャリアパスを描いておくことが大切です。データベースエンジニアの場合、キャリアパスの描き方は主に次の3つが考えられます。

  • 上流工程を目指す
  • 周辺領域へ幅を広げる
  • スペシャリストを目指す

※スペシャリストを目指すパターンについては、本記事では割愛します。

上流工程を目指す

データベースエンジニアが上流工程を目指す場合、経験を活かせる職種としては次のような職種が該当するでしょう。

●ITコンサルタント

ITコンサルタントは、顧客企業のビジネス目標達成に向けて、ITの視点から課題解決を支援する職種です。多くの企業にとって、データは競争力を高める意味で重要性が高まっています。そのため、データの収集や活用方法はもちろん、データベースの構築や運用は大きな課題となっています。このような背景から、データベースエンジニアとして培った経験は、ITコンサルタントとして活かすことができるといえます。

●プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの進行や品質、予算、納期などを管理し、プロジェクトを成功に導く職種です。データベースエンジニアとしてプロジェクトに参加した経験は活かせると思います。

周辺領域へ幅を広げる

データベースの知識やスキルを活かして、周辺領域へキャリアをシフトさせるパターンです。例えば次のような職種が考えられます。

●セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアはセキュリティを考慮したシステムの設計や構築、運用を行う技術者です。主に次のふたつがあげられます。

 

  • 自社システムのセキュリティ対策を行うエンジニア
  • セキュリティサービスの設計や開発を行うエンジニア

●セールスエンジニア

世の中には様々な情報セキュリティ商材があります。多くの場合、単に導入すれば良いというわけではありません。顧客の環境に合わせて、カスタマイズが必要なケースもみられます。そのため、正しく顧客のニーズを把握し、システムを導入できる人材が必要になってきます。

データベースエンジニアと資格

データベースエンジニア の仕事は、資格が必須なわけではありません。ただし、効率的に知識をインプットするのに資格は活用できると思います。難易度の高い資格を取得すれば、転職時のスキル証明としても活用できます。以前、記事にまとめましたので、興味がある方は参考にしてもらえればと思います。

データベースエンジニアに役立つ資格【2019年版】

まとめ

今回はデータベースエンジニアの将来性やキャリアパスについて解説しました。今後、データベースエンジニアの重要性は高まると考えられます。ただし、データベースの知識しか保有していないエンジニアの需要は減少していくことが予想されます。将来も活躍し続けるためには、キャリアパスをきちんと描き、知識やスキルを高め続けていくことが大切です。

 

<キャリアのお悩み、お気軽にご相談ください>

TechClipsエージェントはITエンジニア専門の転職エージェントです。現役のエンジニアがキャリアコンサルタントを務めており、親身なサポートをさせて頂きます。将来のキャリアに悩みを抱えている方は、ぜひお気軽にご相談頂ければと思います。