転職を考えているITエンジニアの方の中には、履歴書の書き方に悩まれてる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
中には「ITエンジニアの転職ではスキルが重視されるから職務経歴書のほうが大事! 履歴書はだいたいで記載すればいい!」とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、履歴書も非常に重要な書類です。
ITエンジニア採用において企業側が重視するポイントは、大きく分けて以下の2つです。
- 任せようと考えている業務内容を行うだけのスキルがあるか?
- 自分たちの会社で長期間に渡り、一緒に働いていける人物像であるか?
つまり、スキルさえ高ければよいということではなく、これまでの経歴や自分たちの仲間として長期的に働いてくれるかという人物像も重要視されているということです。
また、人事担当者は履歴書から見ることが多いため、履歴書作成の手を抜くと選考から外れてしまうことも少なくありません。 そういった意味でも履歴書は丁寧に書くべきといえます!
そこで今回は、ITエンジニアの転職における履歴書の書き方を解説します。これから履歴書を作成する方は、ぜひ参考にしてみてください。
エンジニア転職における履歴書の役割
人事担当者は履歴書からあなたの「人となり」を読み取る。
履歴書とは「ご自身のエンジニアとしての経歴を大まかに書き記したもの」です。
人事担当者は履歴書から人物像を読み取り、「自分たちの会社に合う人物かどうか?」を読み取ろうとします。
履歴書を正しく書くことによって大幅に評価が上がることはあまりないですが、しっかり書けていないと逆に評価を下げかねないため注意が必要です。
履歴書と職務経歴書の違い
履歴書と類似する書類に「職務経歴書」があります。これら2つは似て非なる書類で、主に「役割」が異なります。
履歴書は、簡単にいうと「自分自身(応募者)のプロフィールをまとめた書類」です。企業の人事担当者は履歴書から応募者の大まかな人物像を読み取り、どれほどの志望度なのかを確認します。
一方で職務経歴書は、「自分自身(応募者)のこれまでの経験や備えている知識・スキルをまとめた書類」です。企業の人事担当者は、履歴書で読み取った人物像をベースに、職務経歴書で具体的にどのような知識・スキルを持った人材なのかを確認します。
このように履歴書と職務経歴書、それぞれで役割は大きく異なるため、混合しないよう注意しましょう。
なお、職務経歴書の概要や書き方については以下の記事でご紹介しています。ぜひご覧ください。
ITエンジニアの転職における履歴書の書き方
ITエンジニアの転職における履歴書の書き方は、以下のとおりです。
基本情報
基本情報は、それぞれ以下のポイントに留意して書きましょう。
氏名
・相手が読みやすくなるように、姓と名の間に半角スペースを入れましょう。
顔写真
・通常の事業会社であれば、白シャツなどの服装の写真で問題ありません。ただし、法人顧客向けのような企業の場合、スーツやジャケットを着た写真のほうが無難です。
・全体として清潔感を感じられるようにしましょう。
生年月日
・生年月日に限らず、履歴書全体を通して西暦か和暦か統一して記載しましょう。
・生年月日だけではなく、書類提出時の年齢も記載しましょう。
住所
・マンションにお住いの場合は部屋番号まで記載しましょう。
その他、注意点
・メールアドレス、 携帯電話の番号は必ず記載しましょう。
・メールアドレスに関しては Gmail などでも問題ありません。
学歴・職歴
学歴・職歴は、それぞれ以下のポイントに留意して書きましょう。
学歴
・高校卒業以降から記載しましょう。
・学校名は呼称ではなく正式名称で記載しましょう。
・大学、大学院、専門学校等はコースや学科も記載しましょう。
職歴
・基本的には正式な会社名を記載すれば問題ありません。
・(株)などの記号は使わないようにしましょう。
・フリーランスの経歴がある方は「個人事業主」として活動内容と期間を記載しましょう。
免許・資格
免許や資格を保持していること自体に意味がないと考える企業もありますが、取得しているほうが有利であるといえます。その理由は、資格取得に費やした努力を自己研鑽する姿として見てもらえるからです。
履歴書に免許・資格について記載する際は、以下の点に注意しながら書いていきましょう。
応募する企業に関連する資格
・応募する企業に関連する資格を取得している場合は、必ず記載しましょう。「資格を持っているからそのスキルを保有している」と認められるわけではないですが、一定の評価をいただくことはできます。
取得難易度が高い資格
・応募企業に関連が低かったとしても、難易度の高い資格に関しては記載すべきです。取得難易度が高いということはかなりの努力が伴うということになるため、勤勉な姿勢を持っていることを伝えることができ、より評価を得やすくなります。
汎用性が高い資格
・専門性の高いエンジニアに特化した資格ではなくても、一般的であり、かつ汎用的な資格を保有していることは、自らの価値を高めることにつながります。そのため、記載することをおすすめします。
自由記述欄
自由記述欄は、それぞれ以下のポイントに留意して書きましょう。
志望動機
・「なぜ転職をしたいのか?」「なぜその企業に入りたいのか?」「どういったキャリアを歩みたいのか?」を記載する部分です。
・その企業を志望する気持ちであったり、キャリアに対しての考え方を伝えたりすることで、企業に自分自身をアピールすることができます。
自己PR
・転職エージェントを利用し複数の企業を同時に受ける場合は、自己PRが汎用的でよいでしょう。
・「自分自身がこれまでどういった能力を蓄えてきたのか?」「どういった実績を残してきたのか?」を具体的かつ客観的に記載することが重要です。
趣味、特技
・採用時の評価にほぼ影響しない部分です。
・面接時にアイスブレイクとなるきっかけになる場合があります。
・自分自身の評価がマイナスにならないよう、必要最低限記載するのがよいでしょう。
備考
・一般的には「貴社の規定に準じます」と記載します。
・何か特別な条件や記載すべき内容などがあれば、それを書きましょう。
その他
・基本的には何も書きません。
履歴書作成時のポイント・注意点
履歴書を作成する際のポイント・注意点は以下のとおりです。
履歴書のサイズはB5またはA4にする
企業によって履歴書のサイズが決められていない場合は、B5またはA4にするのが一般的です。それぞれ一切折らず、そのまま封筒に入れて提出しましょう。
なるべくパソコンで作成する
企業によっては、履歴書を紙ではなくデータで提出するよう求められる場合があります。そのため、なるべくパソコンを使いExcelなどで作成するのがおすすめです。
手書きする場合は消えないボールペンで書く
履歴書を手書きで作成する際は、黒色のボールペンで書くようにしましょう。消えるボールペンを使うとインクが滲む可能性があるため、使用を避けるのが無難です。
年号を統一する
履歴書に書く年号は、西暦でも和暦でも問題ありません。
注意すべき点は、どちらかに統一することです。近年では西暦の使用が一般的なので、迷ったら西暦で統一させるとよいでしょう。
自由記述欄はできるだけ埋める
自由記述欄は可能な範囲で埋めることをおすすめします。志望動機や自己PRを書いて空欄を少なくすることで、履歴書を見た人事担当者に熱意と誠意が伝わりやすくなります。
完成後に必ず見直しをする
履歴書を作成する上で最も重要なことは、誤字脱字をなくし、読み手が理解しやすい内容に仕上げることです。
以前、大手企業のVPoEが「誤字脱字をチェックできないエンジニアがコードのミスを発見できるわけがない」とおっしゃっていました。
履歴書は自分自身のプロフィール・経歴をまとめた正式な書類なので、VPoEの方がおっしゃることは最もだと思います。
誤字脱字やミスをなくすには、完成後の見直しが必須です。完成したら少し時間を置いて、第三者の立場になって一文字ずつ確認しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
履歴書は、ITエンジニアにとってあまり重要視されない書類のひとつです。しかし、しっかりと書くことによって加点されることもあれば、誤字脱字があることで減点評価を受けることもあります。
自分ひとりで書類を書いていると、誤字脱字やミスに気づけないケースもあります。
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