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システムインテグレーターという職種に関心があるものの、どのような職種でどのような役割を担うのか、よくご存じでない方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、システムインテグレーター(SIer)にフォーカスし、その特徴や種類、目指す上で必要なスキルなどについてご紹介します。システムインテグレーターへの転職を検討している方は、この記事を通してさらに理解を深めましょう。

システムインテグレーター(SIer)とは?

システムインテグレーター(System Integrator:略 SIer)とは、情報技術(IT)の分野で、さまざまなシステムやサブシステムを結合し全体として機能する単一のシステムを作り上げる専門家のことです。システムの開発や運用を総合的に請け負う企業を指すこともあります。

そんなシステムインテグレーターの役割は、主に以下の3つです。

ご覧のとおり、システム開発に関わるほぼすべての業務を担うため、システムインテグレーターを目指すには情報技術(IT)に関する高度な知識やスキルが必要になるといえるでしょう。

システムインテグレーター(SIer)の種類は?

システムインテグレーターは、「サービスの範囲」「専門領域」「クライアントとの関係性」などによって複数の種類に分けられます。以下で、その種類の一部を列挙します。

一般的なシステムインテグレーター

一般的なシステムインテグレーターは、情報技術(IT)や産業に関する幅広い知識を持っているのが特徴です。クライアントのニーズを考慮してカスタマイズしたソリューションを提供します。

専門的なシステムインテグレーター

専門的なシステムインテグレーターは、特定の技術(例:クラウドサービスやデータベースシステム、セキュリティなど)や業界(例:医療や金融、製造業など)に特化しているのが特徴です。クライアントの専門的かつ技術的な問題を解決します。

ベンダー固有のシステムインテグレーター

ベンダー固有のシステムインテグレーターは、特定の製品またはソリューション(例:SAPやOracle、Microsoftなど)に特化しているのが特徴です。特定のクライアントに対して、さらなる成長や問題解決につながるようなソリューションを提供します。

コンサルティング会社

コンサルティング会社は、ITインフラストラクチャの改善だけでなく、企画提案や要件定義によるビジネスプロセスの改善も提供します。そのため、情報技術(IT)に関する知識・スキルのほか、分析力や提案力も求められるでしょう。

アウトソーシング会社

アウトソーシング会社は、クライアントが自社でIT管理を行うのではなく、それを外部のプロバイダーに委託することを支援します。

海外のシステムインテグレーター(SIer)

現代のビジネスにおいて、情報技術(IT)は欠かせない要素のひとつです。そのため、各国・各地域の企業や組織は、特定のビジネス要件に基づいてシステムを設計し、開発・導入・管理するための専門的な知識を持つシステムインテグレーターを求めています。

実際、システムインテグレーターは、日本だけでなく世界各国にも存在しています。また、ITコンサルティング会社や大規模なIT企業(例:IBMやAccenture、Capgeminiなど)は、世界中でサービスを提供しており、システムインテグレーターとしての役割を果たしています。
さらに、特定の地域や業界に特化した、中規模または小規模のシステムインテグレーターも世界中に存在しています。

システムインテグレーターの業務は、国や地域によって多少変わることがあります。なぜなら、各国でビジネス文化をはじめ、法律や規制、技術的な基準、市場の特性などが異なるからです。
しかし、システムインテグレーターの基本的な役割と責任は、システムの設計・開発・実装・管理・改善であり、その核心的な部分は一致しているといえるでしょう。

システムインテグレーター(SIer)になるために必要なスキルは?

転職してシステムインテグレーターになるためには、「技術的なスキル」と「非技術的なスキル」の両方を備える必要があります。

技術的なスキル

技術的なスキルには、たとえば以下の4つが挙げられます。

プログラミングとソフトウェア開発

システムインテグレーターは多くの場合で、異なるシステムを統合するためのカスタムソフトウェアを作成する必要があります。そのため、JavaやPython、C++などのプログラミング言語を理解し、正しく使えるスキルを備えておくことが大切です。

データベース管理

データベースは多くのシステムの中核となるため、それを管理・操作するスキルも必要になります。具体的には、SQLやNoSQLの知識を備えておくとよいでしょう。

ネットワークとシステムアーキテクチャ

システムを統合するには、ネットワークの理解とシステム設計の能力が必要です。これらの知識・スキルを備えるには、ハードウェアとソフトウェア、両方の知識が必要になることが多いため、事前に学習しておくとよいでしょう。

クラウド技術

​​現代のIT環境でシステムインテグレーターとして働くためには、AWSやAzure、Google Cloud Platformなどのクラウドサービスについて理解すること、そしてこれらを正しく使えるスキルを備えることも重要です。

非技術的なスキル

非技術的なスキルには、たとえば以下の4つが挙げられます。

問題解決能力

システムインテグレーターには、技術的な問題を解決し、効率的なソリューションを見つける能力が求められます。この能力が備わっていない場合、論理が破綻した要件を定義してしまったり、本筋から逸れたシステムを設計してしまったりする恐れがあります。そのため、問題解決能力はシステムインテグレーターにとって重要なスキルといえるでしょう。

コミュニケーション能力

システムインテグレーターは、クライアントの課題や要望をヒアリングしたり、ビジネスパートナーに指示を出したりと、コミュニケーションを取ることが多い職種です。そのため、優れたコミュニケーション能力も欠かせないスキルのひとつといえます。

プロジェクト管理能力

複数のプロジェクトを同時に管理することもあるシステムインテグレーターには、プロジェクト管理能力も欠かせません。具体的には、スケジューリングや予算・リソースの管理を手際よく行えるスキルが求められます。

ビジネスの理解

システムインテグレーターには、クライアントのビジネス要件を正しく理解し、その内容に基づいてソリューションを提供する能力も必要不可欠です。そのため、普段からさまざまな業界・業種の動向に目を向けておくようにしましょう。

なお、上記でご紹介した技術的・非技術的スキルは、大学や職業訓練プログラム、実際の職場での経験などを通じて習得することができます。また、特定の技術や方法論に関する認定資格を取得することでも習得可能です。
資格に関しては、その知識・技術の専門家であることを証明してくれるため、クライアントから信頼を得やすく、システムインテグレーターとして仕事がしやすくなるでしょう。

システムインテグレーター(SIer)の転職先は?

システムインテグレーターは、高度な技術的スキルと経験を持つため、さまざまな職種への転職が可能です。以下で、システムインテグレーターから転職できる可能性がある業種をご紹介します。

ITコンサルタント

ITコンサルタントとは、​​クライアントの経営戦略をヒアリングし、その内容にあったIT投資計画を策定したり必要なツールを導入・支援したりする職種です。ビジネスに関する幅広い知識のほか、ITツールに関する知識・スキルが必要になりますが、これらはすべてシステムインテグレーターのスキルセットに含まれています。そのため、次のキャリアとして有効といえるでしょう。

ソフトウェア開発者

システムインテグレーターとして培ったプログラミング経験とソフトウェア開発の経験を活かして、ソフトウェア開発者やエンジニアとして働くこともできます。ソフトウェア開発者・エンジニアに必要な知識・スキルが備わっている状態なので、場合によってはスムーズに転職できるでしょう。

データサイエンティスト

データサイエンティストとは、意思決定の場面において、意思決定者がデータに基づいた合理的な判断ができるようサポートする職種のことです。

システムインテグレーターとしてデータ管理を経験した、または分析力を備えることができた場合は、その経験やスキルをデータサイエンティストとして活かすこともできるでしょう。

ITマネージャーまたはCIO(最高情報責任者)

繰り返しになりますが、システムインテグレーターはシステム開発に関わるほぼすべての業務を担います。これにより幅広い視点と知識が備わるため、組織のIT戦略と運用を管理するITマネージャーやCIOにも向いているといえるでしょう。

セキュリティアナリストまたはセキュリティエンジニア

セキュリティアナリストとは、サイバー攻撃を受けた際に分析・報告したり、トラブル対応のためのソリューションの提案を行うITセキュリティの専門職です。そしてセキュリティエンジニアとは、ネットワークやシステムを外部のIT攻撃から保護することに特化したエンジニアを指します。

システムインテグレーターとしてシステムの保護とセキュリティに関連する経験がある場合は、これらの職種への転職も可能でしょう。

なお、新しい役割に適応するためには、新しい技術を学ぶ必要があります。システムインテグレーターとして得た知識や技術、経験だけでまかなえるとは限らないため、常に学習する姿勢を心がけましょう。

まとめ

システムインテグレーターは、システム開発に関わるほぼすべての業務を担う職種です。そのため、システムインテグレーターを目指すには、プログラミングやソフトウェア開発に関する知識・技術はもちろん、データベース管理のスキル、コミュニケーション能力、プロジェクト管理能力などを備える必要があります。今の自分にもし足りない要素があるのであれば、転職前にスキルアップを図ることをおすすめします。

なお、私どもTechClipsエージェントは、 ITエンジニアやITコンサルタントを目指す皆さまのキャリアプランの相談をはじめとした、 無料の転職支援サービスです。業界経験豊富なエンジニア出身のコンサルタントが、キャリアプランの相談・作成をサポートいたします。
「システムインテグレーターに興味があるけど、今の自分に目指せるのかわからない」などとお悩みであれば、どうぞお気軽にご相談ください。

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