自分について深く理解することで、はじめて「自分がしたいこと」や「将来なりたい自分」が明確になります。そのため、転職する際は自己分析（自己理解）を欠かさず行うことが大切です。

そこで今回は、転職における「自己分析（自己理解）」の重要性、そして自己分析に有効な性格分析についてご紹介します。自分自身への理解を深めて、転職を成功させましょう。

転職における自己分析（自己理解）の重要性

転職を決意したら、まず自分自身と向き合うこと、つまり自己分析をすること（自己理解を深めること）が大切です。その理由には、主に以下の3つが挙げられます。

自らの能力を理解するため

自己分析をすると、自分にどのような能力が備わっているのか明確になります。これにより、自分がどの業界や職種で活躍できるか、どのような仕事に対応できるかを見極めやすくなるのです。また、自分がどのような成長を望んでおり、どのスキルを高めたいと考えているのかも見えてきやすくなるため、たとえば勉強の時間を増やす、資格を取得するなどの対策を講じやすくなるでしょう。
さらに、いざ求人に応募する際、自らの強みを論理的に伝えられるようになるため、より説得力のある自己PRが行えるでしょう。

自分に適した転職先を選ぶため

自己分析を進めると、自分が何に情熱を感じ、どのような職場で働きたいと考えているのかまで理解できるようになります。これは「新しい職場で満足感を得るため」「新しい職場で長期的に働くため」「新しい職場で成功を収めるため」にとても重要な自己理解です。
つまり、自己分析（自己理解）は自分に適した転職先を選ぶためにも必要な作業だといえます。

キャリア目標を設定するため

自己分析を行うと、自分は何を達成したいのか、自分のキャリアにどのような価値を見い出しているのかを理解できるようになります。これにより、具体的なキャリア目標を設定しやすくなります。さらには、キャリア目標の達成に向けてどう進んでいくべきかを考えやすくなるため、適切なキャリアプランを設計できるようになるでしょう。

人間の意識と無意識

自己分析をして自己理解を深めるためには、「意識」と「無意識」について知ることも大切です。

無意識の領域には、過去の経験や記憶、感情、信念などが含まれています。これらは私たちが日々の生活でどのように行動し、何を感じ、どのように決定を下すかに影響を与えています。
無意識はまた、我々の自動的な反応や習慣、生理的なプロセス（例：呼吸や心拍）を制御する役割も果たしています。

この無意識の領域について理解を深めれば、自己理解も深まる上に、我々の行動や感情、決定をより適切にコントロールすることが可能になります。

自己分析に必要なメタ認知

自己分析をする際は、意識・無意識とあわせて、メタ認知についても理解しておくとよいでしょう。

メタ認知とは、「認知についての認知」または「自分の思考について考える能力」のことを指します。自分の知識や理解を客観的に評価したり、学習や問題解決の戦略を計画・監視・調整したりする能力も含みます。

メタ認知は、自己理解を促進する上で重要です。なぜなら、メタ認知は自分の思考や感情、信念について深く考えることを可能にし、これらが自分の行動や決定にどのように影響を及ぼしているかを理解するのに役立つからです。また、自分自身の強みや弱みを理解し、学習や成長をより効果的に進めることを可能にします。

たとえば、あるタスクの遂行に困難を感じた場合、メタ認知を用いることで原因を考察したり、自分のアプローチを改善する新たな戦略を考え出したりすることができます。
このように、メタ認知は自己理解を深め、自己成長と自己改善を促進する強力なツールとなります。

自己分析に有効とされる性格分析「ビッグファイブ」

自己分析に有効な性格分析のひとつに「ビッグファイブ」があります。
ビッグファイブは、心理学でもっとも広く認知されている人間の性格・特性の分類法です。具体的には、以下の5つの次元で性格を評価します。

この5つの次元はすべての人に共通すると考えられており、自己理解を深め、自己改善のための方向性を見つける上で役立ちます。具体的には、自分がある状況でどのように反応し、どのような行動を取りやすいかを理解することが可能です。

ただし、人間の性格は非常に複雑であり、ビッグファイブだけですべてを説明することはできません。それでも自己理解を深め、自己分析を進める意味では有用なツールといえるでしょう。

まとめ

自分のことを知らないままだと、自分は何がしたいのか、どのような職場で働きたいのかなど、転職する上で明確にすべき項目が不明瞭なままとなってしまいます。そのため、自己分析をすること（自己理解を深めること）は、転職する上で欠かせない作業といえます。

私どもTechClipsエージェントは、今回ご紹介した「メタ認知」「ビッグファイブ」を用いて、自己分析を深めていただき、その上でキャリアプランを作成するアプローチを実施しています。その結果、転職後半年以内での離職（早期離職）は事業開始以降、ゼロを継続しています。
業界経験豊富なエンジニア出身のコンサルタントが、自己分析（自己理解）のサポートをさせていただきますので、自らのキャリアにお悩みの方はこの機会にぜひご相談ください。

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