データの蓄積や管理は、業種を問わず、どのような企業においても重要な課題です。そのため、データベースの設計や実装、管理、保守を担当する「データベースエンジニア」には一定の需要があるといえます。
今回は、そんなデータベースエンジニアの仕事内容や必要なスキル・知識、関連資格などをご紹介します。データベースエンジニアへの転職を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
データベースエンジニアとは?
データベースエンジニアとは、データベースの設計や実装、管理、保守を担当するエンジニアを指し、情報システムを支える重要な職種です。企業のデータ管理の中核を担い、効率的かつ安全にデータを取り扱うために重要な役割を果たします。
データベースエンジニアの数は日本ではまだ多くはないため、ビッグデータにも対応できる優れたデータベースエンジニアの需要はますます高まっていくでしょう。
データベースエンジニアの仕事内容は?
データベースエンジニアの仕事内容は多岐にわたりますが、主に以下の3つが挙げられます。
1.データベースの設計と構築
システムの要件をクライアントに確認し、それを満たすデータベースの構造を設計したのち、実際に構築します。具体的には、データの整合性やセキュリティを確保しつつ、効率的にデータを格納・検索できるようにします。
2.データベースの管理と保守
データベースのパフォーマンスを最適化し、定期的なバックアップを行い、データの損失や障害からシステムを保護します。また、データベースのアップデートや修正を行い、最新の状態を保ちます。
3.データベースのトラブルシューティング
データベースのパフォーマンスに問題が生じた場合や、データの不整合が発生した場合に、迅速に対応し問題を解決します。ユーザーからの問い合わせやリクエストに対してサポートを提供することも、データベースエンジニアの仕事です。
これらの仕事内容を通じて、データベースエンジニアはシステムの信頼性とパフォーマンスを維持し、効率的なデータ管理を実現します。
データベースエンジニアに必要となるスキルと知識
データベースエンジニアに必要となるスキルと知識には、主に以下の5つが挙げられます。
1.データベースシステムに関する知識
データベースエンジニアとして活躍するには、データベースシステムに関する知識が必須です。具体的には、リレーショナルデータベース(MySQL、PostgreSQL、Oracleなど)や非リレーショナルデータベース(MongoDB、Redisなど)の設計・管理に関する深い知識が求められます。
2.製品に関する知識
使用するデータベース製品の機能や特性、ベストプラクティスに関する知識も必要です。企業によっては、特定の製品知識を備えていることを応募条件にしていることもあるので、世界的に広く普及しているデータベース製品に関する知識は持っておくとよいでしょう。
3.コミュニケーション能力
データベースエンジニアを含むエンジニア全般は、社内のほかのチームのメンバーやクライアントと打ち合わせをすることが多くあります。そのため、クライアントの要望を汲み取ったり、技術的な情報を他者に正確に伝えたりするコミュニケーション能力も必要といえるでしょう。
4.論理的思考力
問題を分析し、解決策を見つけるための論理的なアプローチが求められるシーンも多いことから、データベースエンジニアには論理的思考力も必要です。具体的には、データベースの設計やトラブルシューティングにおいて、合理的な判断が求められます。
5.多角的視点
データベースエンジニアは、クライアントの要望を踏まえながらも常に「どのように構築すればよいか」をさまざまな要因(パフォーマンス、セキュリティ、スケーラビリティなど)で検討しなければなりません。そのため、多角的な視野を持って、複数の視点から問題にアプローチできる能力が求められます。
これらのスキルと知識を持つことで、データベースエンジニアとして高品質なデータベースシステムを設計・管理し、スムーズに問題を解決できるようになります。
データベースエンジニアに向いている人
データベースエンジニアに向いている人は、以下の特性やスキルを持っているといえます。
論理的思考力がある
データベースの設計やトラブルシューティングには論理的な問題解決が不可欠です。そのため、複雑なクエリやデータ構造を理解し、効率的な解決策を見つける能力を持っている人が向いています。
注意深く正確性がある
データベースの設計ではデータの正確性や整合性を保つ必要があるため、細部にまで注意を払い、エラーや不整合を見逃さない慎重さを持つ人も向いています。
コミュニケーション能力がある
データベースエンジニアになると、チームメンバーや他部門とのやり取りが頻繁にあります。そのため、技術的な内容をわかりやすく伝える能力を備えている人が向いているといえるでしょう。
学習意欲と適応力がある
データベース技術は、日々進化し続けています。そのため、日頃から新しい技術やツールを学び、適応する意欲を持っている人は、データベースエンジニアに向いているといえます。
問題解決能力がある
データベースエンジニアになったら、データベースに関する問題を迅速かつ効果的に解決しなければなりません。そのため、問題の根本原因を特定し、適切な対策を講じるスキルがある人も向いているといえます。
忍耐力と集中力がある
複雑なデータベースの管理やトラブルシューティングには、時間と努力が必要です。そのため、忍耐力を持って集中して作業を続けることができる人も向いているといえるでしょう。
多角的な視点を持っている
データベースの設計や管理では、さまざまな要因を考慮する広い視野を持つことが重要です。そのため、多角的な視点を持っている人はシステム全体のバランスを考えることができ、データベースエンジニアとして活躍しやすいといえます。
データベースエンジニアにおすすめの資格
データベースエンジニアになるために必要な資格はありませんが、転職を有利に進めるため、そして現場で活躍するためにも、資格を通して技術者としての基本情報や製品に関する専門知識を学んでおくことをおすすめします。
データベースエンジニアになるには?
データベースエンジニアには高度な知識やスキルが求められるため、多くの企業は経験者や関連資格の所有者を優先的に採用します。そのため、もし未経験から目指したい場合は、データベースに関する知識(MySQL、Oracleなど)を前もって身につけておきましょう。
システムエンジニアやプログラマーからキャリアチェンジする場合は、日々の開発の中でデータベースに触れることが多いため自然に経験を積むことができ、それが転職に有利に働くこともあります。
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まとめ
データベースエンジニアは、情報システムを支えていくうえで欠かせない職種だからこそ、一定の需要があるといえます。しかし高度な知識やスキルが求められるため、データベースエンジニアを募集している企業の多くは、経験者または関連資格を持つ方を採用します。
そのため、もし未経験からデータベースエンジニアを目指すのであれば、今回ご紹介した必要なスキル・知識を身につけながら、資格の取得に挑戦しましょう。そうすることで、データベースエンジニアとしての一歩を踏み出しやすくなります。
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