GoogleやMicrosoftなど、大手企業も活用しているプログラミング言語「Rust(ラスト)」。世界的に注目されている理由には、Rustならではの特徴が関係しています。
今回は、Rustの概要や特徴、活用事例、学ぶメリット、将来性について解説します。これからさらに注目を集めると予測されているプログラム言語なので、エンジニアを目指している方は要チェックです。
プログラミング言語の「Rust(ラスト)」とは
Rustは、高速で安全なシステムプログラミングを実現するために設計されたプログラミング言語です。Mozillaによって開発され、現在はRust財団によって管理されています。メモリ安全性を重視しつつ、高パフォーマンスを実現できる点が特徴です。
Rustは、高い安全性と高パフォーマンスを持ち合わせていることから、GoogleやMicrosoft、Amazonなど、大企業のさまざまなプロジェクトでも活用されています。この背景からRustは世界的に注目されており、その将来性は高いといえます。
Rust(ラスト)の特徴
Rustには、以下のような特徴があります。
1.メモリ安全性の確保
C言語やC++言語は効率性を優先して作られたプログラミング言語なので、開発者はメモリの解放やメモリリークなど、さまざまなリスクを踏まえて開発を行う必要がありました。
その点Rustは、所有権システム(Ownership)を採用しており、ガベージコレクションなしでメモリ管理を自動化できます。これにより、メモリリークやデータ競合といったリスクを防ぐことが可能です。
2.高パフォーマンス
高速処理が強みのプログラミング言語というとC言語が一般的ですが、RustはそのC言語と同等のパフォーマンスを発揮します。またRustの場合、最適化されたバイナリを生成できるため、高速な処理が求められる場面により適しているといえます。
3.並行処理の強化
Rustはマルチスレッドに対応しているため、複数のプログラムを同時に並行処理できます。また、スレッドセーフな設計が可能であり、データ競合をコンパイル時に検出できるため、並行処理をするにあたって安全性も確保できます。
4.豊富なエコシステム
Rustにはパッケージ管理ツール「Cargo」が用意されており、ライブラリやツールの管理が容易です。また、公式ドキュメントも充実しているため、学習コストを抑えられます。
5.WebAssemblyとの相性がよい
RustはWebAssembly(Wasm)と相性がよく、ブラウザ上での高速な処理を可能にします。これにより、Webアプリケーションのパフォーマンス向上への貢献も期待できます。
Rust(ラスト)の活用事例

Rustは、以下のような場面で活用されています。
1.システムプログラミング(OS、データベースなど)
Rustは、OSやデータベースをはじめとするシステムプログラミング開発で活用されています。
OSの開発ではC言語やC++言語を用いるのが一般的ですが、Rustはそれらと同等のパフォーマンスを発揮することから、今後Rustが主流になる可能性もあるといわれています。
2.Webアプリ開発(バックエンド、WebAssembly)
Webアプリ開発では、大規模な接続に対するスピーディーな処理が求められるほか、システム運用における安全性も必要です。そのため、高い安全性と高パフォーマンスを持ち合わせているRustは、Webアプリ開発でよく活用されています。
3.ゲーム開発(高パフォーマンスなエンジン)
Rustは、ゲーム開発でもよく活用されています。ゲーム開発では、膨大なデータを高速処理できる性能や滑らかな動作性が求められるため、C言語やC++言語と同等のパフォーマンスを発揮するRustが選ばれているのです。とくに、高負荷なゲームの開発に適しているといわれています。
4.ブロックチェーン開発(Solanaなどのプロジェクトで採用)
Rustは、ブロックチェーン開発でも活用されています。
ブロックチェーンは当初、仮想通貨ビットコインのために考案されましたが、現在はゲームやデザインなどの分野で「デジタルコンテンツを取引するにあたって、取引の信頼性を確保するため」にも活用されています。
5.組み込みシステム(IoTやハードウェア向け)
Rustは、Googleが開発したOS「KataOS」に活用されています。KataOSは組み込みシステム向けのOSであることから、その活用の幅が広がっていることがわかります。
Rust(ラスト)を学ぶメリット
Rustを学ぶことには、「高品質なコードが書ける」というメリットがあります。
Rustは、高い安全性と高パフォーマンスを持ち合わせたプログラミング言語です。そのため、学び習得することで、処理速度の速いプログラミングを組めるようになります。
また「将来的なキャリアに有利」というメリットもあります。
Rustは、GoogleやMicrosoft、Amazonなど大手企業の開発にも採用されていることから世界的に注目されており、今後さらに多方面で活用され、ひいてはRustエンジニアの需要は高まると考えられます。この背景から、Rustを習得すれば自らが活躍できる分野が広がり、将来的なキャリアアップも期待できます。
Rust(ラスト)の将来性

Rustは多くの企業や開発者から支持を集めており、今後さらなる成長が期待されています。とくに以下の点で将来性が高いといわれています。
大手企業での採用拡大
GoogleやMicrosoft、Amazonなどの大手企業がRustを採用し始めています。とくにGoogleは、Androidの低レイヤー開発にRustを導入し、C/C++の代替言語として注目しています。
2.WebAssemblyの成長とRustの役割
WebAssembly(Wasm)の普及により、Rustの活用範囲が広がっています。RustはWasmとの相性が非常によく、ブラウザ上での高速な処理を可能にするため、今後さらに需要が増すと予想されています。
3.セキュリティ分野での活用
Rustのメモリ安全性の高さは、セキュリティ分野でも評価されています。とくに脆弱性が少ない安全なソフトウェア開発を求める分野での採用が拡大しています。
4.オープンソースコミュニティの成長
Rustの開発はオープンソースコミュニティによって支えられており、活発な開発が続いています。これにより、新機能の追加やエコシステムの充実が進んでいます。
5.組み込みシステムやIoT分野での利用増加
低消費電力で高性能なコードが求められる組み込みシステムやIoT分野でも、Rustの採用が進んでいます。これにより、今後の市場拡大が期待されています。
まとめ
Rustは、安全性とパフォーマンスに優れた革新的なプログラミング言語です。システム開発やWeb開発など幅広い分野で活用されており、今後その需要は高まると予想されます。そのため、エンジニアに興味をお持ちの方は、Rustの習得もマストで行うとよいかもしれません。
私どもTechClipsエージェントは、 ITエンジニアやITコンサルタントを目指す皆さまのキャリアプランの相談をはじめとした、 無料の転職支援サービスです。人生の目標やキャリアの方向性を整理し、一緒に考えていく作業に多くの時間を割いています。もしひとりで自分自身のキャリアや転職活動の進め方に悩んでいるのであれば、この機会にぜひご相談ください。
簡単60秒
無料 転職支援サービス申し込み