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動的型付け 静的型付け

投稿日: 2025/06/30

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プログラミングにおいて重要なのは「型(データ)」の取り扱いです。どのように明示し管理するかで、作成できるプログラムが変わってきます。

そこで今回は、プログラミングの基礎ともいえる「型・型付け」の概要と、その種類である「動的型付け」と「静的型付け」についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

型付けとは|目的と役割を知ろう

動的型付けと静的型付けについて理解を深めるには、まず「型付け」「型」について知る必要があります。

そもそも型とは?

プログラミングにおける型(型情報)とは「変数に格納される値の種類」のことです。それぞれの型がどのように保存され、処理されるかを決める役割もあります。

  • 数値(整数や小数)
  • 文字列
  • 真偽値(true / false)
  • 配列やリスト

型には上記のような種類があり、これらを「データ型」とも呼びます。

型付けの目的と役割

型付けとは「変数や関数にどの型のデータを使うかを明示・管理する仕組み」のことです。これにより、誤ったデータの使用やバグの発生を防ぐことができます。また、メモリの使用量を最適化することもできるため、パフォーマンスの向上にもつながります。

静的型付けとは

静的型付けとは「コードを実行する前のコンパイル(翻訳)時にデータ型が決定される方式」のことです。型チェックは事前に行われ、プログラムが実行される前に型の整合性が検証されます。

代表的な言語は以下のとおりです。

  • Java
  • C / C++
  • C#
  • Go
  • Kotlin
  • TypeScript(JavaScriptの静的型付け拡張)

静的型付けのメリット

繰り返しになりますが、静的型付けでは前もって型定義されたソースコードを実行前にコンパイルします。この時点で定義と異なる型があるとエラーが発生するため、ソースコードの実行前に対処できる点はメリットといえるでしょう。

また、詳しくは後述しますが、動的型付けの場合はプログラムを実行するまで型がわからないのに対し、静的型付けの場合はソースコードに型が定義されているため、プログラムを実行する前に必要なメモリ領域を把握できます。これにより、メモリ領域の割り当てを最適化することが可能です。

このほかに「保守性・可読性が高い」「IDEによる補完機能が強力」などのメリットもあります。

静的型付けのデメリット

静的型付けの場合、型を明示的に指定する必要があるため、コードが冗長になりやすい傾向にあります。記述量が多いことから、プログラミング初学者の方にはややハードルが高く感じられるかもしれません。

また、静的型付けは柔軟性に欠ける場合があり、動的な処理には不向きなケースもあります。

動的型付けとは

動的型付け 静的型付け

動的型付けとは「実行時に型が決定される方式」です。コードを書くときに型の指定をせずとも、実行時にデータの内容から自動的に判断されます。

代表的な言語は以下のとおりです。

  • Python
  • Ruby
  • JavaScript
  • PHP
  • Perl
  • Lua

動的型付けのメリット

動的型付けの場合、静的型付けのように型を宣言する必要がないため、コードの記述量が減ります。単純で記述コストが小さいことからプログラミング初学者の方も扱いやすいうえに、開発の速度も上がります。また、データの型にとらわれずに処理を記述できるため、アイデアベースの試作開発にも適しています。こうしたメリットにより開発者はロジックの実装に集中でき、生産性が向上しやすくなります。

このほか、複雑なデータ構造を簡潔に表現できるのも動的型付けのメリットです。柔軟性が高いことから、データ分析やWeb開発において、さまざまなデータ形式に対応できます。

動的型付けのデメリット

動的型付けの場合、ソースコードの時点では型の指定をしません。そのまま実行可能であれば翻訳され、その後実行される仕組みになっています。そのため、ときには整合性エラーが発生したり予想どおりに動作しなかったりすることがあります。それに伴い、チームでの開発では意図しない型の変更が原因でバグを生みやすくなることから、大規模開発には不向きといえるでしょう。

静的型付けと動的型付けの違い

静的型付けと動的型付けには、以下のような違いがあります。

動的型付け 静的型付け

現場での使い分けと選定時の考え方

静的型付けと動的型付けをどのように使い分けるのが望ましいか、またどのように選定すればよいかを理解しておくと、それぞれをより効果的に活用できます。

【使い分け方】小規模 vs 大規模開発

プロトタイプの作成やスタートアップのサービス開発など、小規模・短期の開発には動的型付けが向いています。一方で、基幹システムの構築や金融・医療系アプリケーションの開発など、大規模・長期の開発には静的型付けを選ぶのが効果的です。

【選定時の考え方】開発スピード vs 安定性

スピードを優先する現場では動的型付けが好まれます。一方で、品質や安全性を重視する現場では、静的型付けが選ばれやすい傾向があります。

【選定時の考え方】企業が使用している言語の背景

スタートアップやWeb系企業では、Python・JavaScriptなどの言語が中心のため、動的型付けが選ばれやすい傾向にあります。一方で大手SIerや製造業、金融業ではJava・C#・TypeScriptなどの言語が主流のため、静的型付けが活用されます。

まとめ

プログラミングにおいて「型」、そして「静的型付け」「動的型付け」は基本中の基本です。エンジニアとしてパフォーマンスを最大化するには、これらへの理解を深めることが欠かせません。そのため、今回ご紹介した内容を押さえながら自らも学習し、知識・スキルを身につけていきましょう。そうすれば、システム全体のパフォーマンス向上に貢献できるエンジニアへと大きな一歩を踏み出せます。

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