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バイブコーディング

投稿日: 2025/07/30

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IT業界で転職を検討している方の中には、「バイブコーディング」という言葉を見聞きしたことがある方もいるのではないでしょうか。これは近年注目されつつある開発スタイルのひとつで、とくにアジャイル開発やペアプログラミングを導入している現場で重要視されています。

今回は、そんなバイブコーディングの定義をはじめ、注目されている背景やメリット・デメリット、転職時のアピール方法について解説します。ぜひ参考にしてみてください。

バイブコーディング(Vibe Coding)とは

バイブコーディング(Vibe Coding)とは、エンジニア同士が音楽のような「ノリ(vibe)」でコードを書くことを指す俗語的表現で、正式な技術用語ではありません。ただし、実際の現場では次のような文脈で使われることが多くなっています。

・AIに自然言語で機能の意図や全体的なイメージを伝えて、ソフトウェア開発を進める手法
・チーム開発において、コードの設計方針や書き方のテンポが合っている状態
・開発者同士が直感的に連携できている状態
・コードのリズムや構造がチーム全体で共有されており、スムーズに開発が進む感覚

とくに昨今は「AIに自然言語で機能の意図や全体的なイメージを伝えて、ソフトウェア開発を進める手法」という意味で使われることが多い傾向にあります。
従来のプログラミングのようにコードを一行一行記述するのではなく、「こういうイメージのアプリを作って」「この部分をこういうデザインにして」といった大雑把な雰囲気や感覚をAIに伝えることで開発を進める点が特徴です。

バイブコーディングが注目されている背景

近年のソフトウェア開発の現場では、以下のような開発手法が主流となっています。

・アジャイル開発
・ペアプログラミング
・リモート開発(オンラインでの協調作業)
・DevOpsやCI/CDの導入

これらの手法では、技術力と同じくらい「チームのノリ(=vibe)」が重視されるようになってきました。技術が高くても周囲とテンポが合わなければ、プロジェクトの進行を妨げることがあるからです。バイブコーディングは、こうしたチームの調和・開発スタイルの統一性を担保するために必要な手法といえます。

また、近年の技術革新は凄まじく、生成AIはもはや単なる文章生成ツールではありません。複雑なロジックを理解してコードを生成・修正する能力も備えています。こうした技術的な土壌がバイブコーディングをより現実的にしたことも、注目されている背景のひとつといえます。

なお、生成AIについては以下の記事で解説しています。ぜひあわせてご覧ください。

今話題の「生成AI」とは?ITエンジニアの仕事に与える影響と求められるスキルについて

バイブコーディング(Vibe Coding)のメリット・デメリット

バイブコーディング

バイブコーディングのメリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット

バイブコーディングのメリットには、主に以下の3つが挙げられます。

・プログラミング参入のハードル低下
・開発スピードの向上
・知識の拡張

AIでソフトウェア開発を進める場合、専門的な構文を暗記したり複雑なルールを理解したりすることが不要になります。「こういうイメージのアプリを作って」といった自然言語で開発ができるため、これまでエンジニア職に就いたことがない方も気軽に参入することが可能です。
また、AIの進化により、基本的な骨格や定型的なコードをたった数分で生成できることから、回春にかかる時間を大きく短縮できます。

さらに、AIなら自分がまだ身につけていない技術やライブラリを用いたコードの生成も可能なため、新しい知識を学ぶことにもつながるでしょう。

デメリット

バイブコーディングのデメリットには、主に以下の2つが挙げられます。

・品質の不確実性
・セキュリティリスク

AIが生成したコードが必ずしも正解とは限らず、ときにはハルシネーション(もっともらしい嘘)を起こすこともあります。齟齬がないか確認しないまま鵜呑みにしてしまうと、バグやパフォーマンス低下につながりかねません。

また、容易にコードを生成できる一方で、意図しないセキュリティリスクが混入する可能性も考えられます。生成されたコードにクロスサイトスクリプティング(XSS)をはじめとする脆弱性が含まれていないか、入念に確認する必要があるでしょう。

バイブコーディング(Vibe Coding)が有効な開発シーン

バイブコーディングは、以下のようなシーンで有効な開発手法です。

PoC・MVP開発

PoC(Proof of Concept)またはMVPの開発では、アイデア実現の可能性やユーザー反応の検証が重要視される傾向にあるため、スピードが最優先されることがほとんどです。
バイブコーディングの場合、プログラミング初心者でも数日で「こんなサービスがあるといいな」というイメージを形にできるため、技術的な障壁を下げられると同時に、開発および市場検証のスピードの向上も期待できます。

社内または個人で使うシステム開発

社内または個人で使うシステムの場合、社外向けのシステムほど品質を重要視されません。どちらかというとスピードを重視される傾向があるため、バイブコーディングのメリットである高速開発を大いに活かせます。
また、個人用のシステムの場合は学習目的を兼ねることもあるでしょう。実動するシステムやアプリのコードを学べるという側面からも、バイブコーディングは有効な手法といえます。

バイブコーディング(Vibe Coding)をアピールする転職ノウハウ

転職の際、面接や職務経歴書でバイブコーディングをアピールする際は、以下のような表現に置き換えることでより伝わりやすくなります。

・「ソフトウェア開発において、AIを効率的に活用」
・「チーム開発における設計思想の統一を意識」
・「ほかのエンジニアとのコーディングスタイルのすり合わせに注力」
・「レビューの際に設計意図や文脈を明文化する文化づくりに貢献」

企業側は「AIを使いこなせるエンジニア」「チームで気持ちよく開発できるエンジニア」を求めています。そのため、上述した表現を使いつつ、自分自身の技術力や協調性、コードへのこだわりが伝わるようなエピソードを添えるとよいでしょう。

まとめ

バイブコーディングは、現代の開発現場において本質的に求められている能力です。
転職活動では、自らの技術スキルに加え、「AIを活用した効率的な開発」および「チームの調和・開発スタイルの統一性を担保した開発」が可能だと伝えることで、より企業にフィットした人材として評価される可能性が高まります。ぜひ押さえておいてください。

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