無料 相談してみる

投稿日: 2025/11/22

TechClipsAgentは、大手転職会社にはない

現役エンジニアによる親身なサポートでキャリアアップを支援いたします。

無料 転職支援サービス申し込み

はじめに

IT業界の求人票を見ていると、やたらと目に入ってくる「PM」と「PMO」という言葉。 なんとなく“管理する人”というイメージはあるけれど、改めて説明してと言われると、急に言葉に詰まってしまう人も多いはずです。

実際、キャリア相談でも 「PMとPMOってどう違うんですか?」 「どっちを目指したらいいか自分ではよく分からなくて…」という声がとても多くあります。

この記事では、そんな“モヤモヤした理解”をスッキリ整理し、 「そもそもPM・PMOとは何か?」 「どんな仕事で、どんな価値があるのか?」 「未経験からどう目指すのか?」まで、初心者向けにやさしく、しっかり深堀りして解説します。

1. それぞれの役割を理解する

PM(プロジェクトマネージャー)とは?

PM(Project Manager)は、ひと言で言うと プロジェクトの責任者 です。

目的を定め、チームを導き、結果に責任を持つ——まさに“船長”のような存在。

プロジェクトは、多くの人が関わり、予算も時間も限られた「小さな事業」。

その全体を見渡し、正しい方向へ導くのがPMの役割です。

PMの仕事は「意思決定」と「合意形成」

PMの業務は多岐にわたりますが、中心になるのは次の2つ。

  • プロジェクトが迷わないよう“決める”こと
  • ステークホルダー同士をつなぎ“合意形成する”こと

例えば、想定外のトラブルが起きたとき、 「進めるべきか?戻るべきか?一部作り直すか?」こうした判断を下すのはPMです。

PMは毎日“判断の連続”で、その決断のスピードと質が成果に直結します。

PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)とは?

PMが「船長」だとするなら、

PMOは “船が迷走しないように支える航海士・事務局” のような存在。

プロジェクトに必要な仕組み・情報・調整を整える、裏方のプロフェッショナルです。

PMが現場に引っ張られすぎていると、いつの間にか

「誰が何をやっているのかわからない」

「会議の議事録が残っていない」

「気づいたらスケジュールが崩壊していた」…といった状態になりがち。

PMOが入ることで、プロジェクトが安定し、走りやすい土台が整います。

PMOの中心は「情報」と「仕組み」の管理

  • 進捗の見える化
  • 課題・リスクの整理
  • 会議運営、議事録
  • プロセスの標準化、テンプレ作成
  • 複数案件の横断管理

PMOがいるプロジェクトほど、トラブルが起きても崩れにくい。

それほど、プロジェクト運営の“骨格”となる仕事を担っています。

PMとPMOの違いをもっとシンプルに言うと…

よくある説明は「PMは責任者、PMOはサポート」ですが、実際はもう少し深い違いがあります。

PMは「成果と方針」をつくる人

PMOは「仕組みと運営」を整える人

PMが“未来を描く人”なら、 PMOは“今を整える人”。

PMが“判断する力”で価値を出すなら、 PMOは“整理する力・仕組み化する力”で価値を出します。

役割が違うからこそ、PMとPMOはチームとして並ぶと強い。 どちらかが欠けるとプロジェクトが歪む、そんな関係です。

実はPM・PMOの仕事の8割は「調整」

IT初心者が驚くポイントがここです。

PMもPMOも、実は“技術よりも調整やコミュニケーションが中心”なのです。 コードを書くより、人と話し、情報を整理し、意思決定の材料を整えることが大半です。

特にPMは、

  • 顧客折衝
  • 仕様の変更交渉
  • メンバーのモチベーション管理など、“人と向き合う仕事”がとても多い。

PMOも同じく、

  • 関係者への事実確認
  • 期日のリマインド
  • 資料の更新など、コツコツと積み重ねる「調整」が仕事の中心。

だからこそ、「人とのやり取りが苦じゃない人」 「物事を整理するのが好きな人」はPM・PMOの素質があります。

PM/PMOに向いている人の特徴

PMに向いているのはこんな人

  • 意思決定が苦にならない
  • 責任を持つことに抵抗がない
  • 課題に向き合うのが好き
  • 人との交渉が得意 or 苦ではない
  • チームや成果にコミットしたい

PMOに向いているのはこんな人

  • 整理整頓が得意
  • 資料作成が好き
  • ミスが少ない
  • ルールやプロセスに強い
  • チームを裏から支えるのに喜びを感じる

PM は“リーダーの素質”、PMO は“縁の下の力持ちの素質”があると向いています。

未経験からPM・PMOを目指すには?

いきなりPMになるのは現実的ではありません。

まずは PMO補佐・進行管理・サポート職 から始めて、少しずつ専門性を広げていくのが王道。

成長ステップの例

  1. IT業務(テスター・サポート・事務)からスタート
  2. 会議体運営、議事録、資料作成を担当
  3. 進捗管理や課題管理を任される(PMO基礎)
  4. 小規模案件でPM補佐
  5. 中規模案件でPMデビュー

PMO → PM のキャリアは非常に王道ルートです。

PM/PMOの市場価値はなぜ高い?

理由はシンプルで、できる人が少ないから。

技術者は増えている一方で、

「プロジェクトを成功に導くスキル」は質が要求されるため、育つ人が限られています。

  • 複雑な要件を整理できる
  • 人を動かせる
  • リスクを予測して回避できる
  • プロジェクト全体の戦略を描ける

こうした能力はAIが代替しにくい“人間ならではの価値”。

経験を積むほど市場価値が高まり、報酬も上がりやすい領域です。

まとめ

PM・PMOは“プロジェクトを成功に導くための司令塔と土台”。

PMは「決める・導く」役割。PMOは「整える・支える」役割。

どちらもプロジェクトに欠かせない存在で、キャリアとしての需要も非常に高い。 初心者でも、まずはプロジェクトサポートやPMO補佐からスタートし、少しずつ経験を積めば必ず挑戦できます。

“技術が苦手でもIT業界で活躍したい” “人や調整を中心に動く仕事がしたい”

そんな方にとって、PM・PMOは非常に魅力的なキャリアです。

簡単60

無料 転職支援サービス申し込み