はじめに
クラウドの需要は、いまIT業界でもっとも伸びている領域のひとつです。 あらゆる企業がオンプレミスからクラウドへ移行し、AWSやAzure、GCPを扱えるエンジニアの価値は年々高まり続けています。
その一方で、「興味はあるけど、どこから手をつければいいのかわからない」という声も非常に多い。未経験者にとってクラウドは、カタカナと専門用語が飛び交う“難しい世界”に見えるかもしれません。
ですが実は、クラウドエンジニアは未経験からでも十分に目指せる職種です。 本記事では、ゼロの状態からクラウド系職種を目指す人に向けて、「最短かつ効率的に成長するロードマップ」を丁寧に解説します。
1. クラウドエンジニアって、どんな仕事なの?
クラウドエンジニアの仕事は、ざっくり言えば“インターネット上にあるシステムの土台をつくる役割”です。
これまでは企業内にサーバーを置いていましたが、クラウドによりその必要がなくなり、 「サーバー構築」「ネットワーク設定」「監視」「運用」といった基盤づくりは、クラウド上で行われるようになりました。
さらに、クラウドの世界には複数の専門職があります。
・インフラ構築を担当する“クラウドエンジニア” ・自動化や信頼性向上を支える“SRE” ・システム全体を設計する“アーキテクト” ・セキュリティを担う“クラウドセキュリティエンジニア”
最初から専門性が必要と思われがちですが、実はどの職種でも最初の入口は共通しています。
①未経験がまず身につけるべき「3つの基礎」
クラウドを理解するうえで、まず押さえたいのが以下の3つです。
- ITの基礎(土台となる“読み書き能力”)
クラウドはITの基盤の延長線にあります。 IPアドレス、DNS、HTTP、Webアプリの仕組み…。 こうした基礎知識があるだけでクラウドの理解が一気に進みます。難しく考える必要はありません。まずは“全体像を知る”だけでOK。
- Linuxを触れること(クラウドの言語)
クラウド環境の多くはLinuxで動いています。 最初は「ls」「cd」「chmod」など、基本のコマンドだけ覚えれば十分。
Linuxが“怖くない”状態になるだけで、クラウドはぐっと身近な存在に変わります。
- 軽めのプログラミング(自動化に必須)
SREや自動化を視野に入れるならPythonが鉄板。 最初は「書ける」より「読める」を目標にすれば問題ありません。
② AWSかAzure、まずは“ひとつだけ”選ぶ
クラウドといえばAWS・Azure・GCPがありますが、未経験の段階で複数を同時に学ぶのは逆効果です。
サービス名も仕組みも微妙に違うため、最初は必ず一つに絞るのがおすすめ。 日本ではAWSが強く、SIerではAzure需要が伸びています。いずれにしても、どちらか一つを深く理解すれば、そこから他クラウドへの“変換”は簡単にできます。
③ ここからが本題。未経験からの最短ロードマップ
クラウドエンジニアを目指すなら、以下のステップを順番に踏むのがいちばん効率的です。
【STEP 1】クラウドの全体像をつかむ(1〜2週間)
まずはクラウドが何を解決する技術なのかを理解します。 書籍やUdemyで「ふんわり理解する」段階。 専門的なところまで覚える必要はありません。
【STEP 2】実際に触ってみる(1〜2ヶ月)
クラウドは“触らないとわからない”領域。 無料枠でも以下のような構築ができます。
・EC2でサーバーを立ててみる ・S3にファイルを置いてみる ・RDSでデータベースを作る
このあたりを一通り触れるだけで、クラウドの世界が一気に開けます。
【STEP 3】資格を取る(1〜2ヶ月)
未経験が最速で価値を証明する方法が資格取得です。
AWSなら「Cloud Practitioner → SAA」 Azureなら「AZ-900 → AZ-104」
特にSAAとAZ-104を取得すると面接突破率が大きく上がります。
【STEP 4】小さな作品(ポートフォリオ)をつくる(1〜2ヶ月)
たとえば、
・S3 + CloudFrontで静的サイト公開 ・WordPressをAWS構築 ・Terraformでインフラをコード化
「実際に作ったものがある」という事実は、未経験の強い後押しになります。
【STEP 5】クラウド運用 or SRE見習いとして転職
未経験者がいきなり高度な構築に入るのは難しいもの。 多くのエンジニアが次のルートをたどります。
運用保守 → クラウド運用 → 構築 → SRE → アーキテクト
最初の一歩は“運用より”でも問題ありません。 クラウドの環境に触れられるかが一番大事です。
2. 未経験者がつまずきやすいポイントはここ
クラウド学習では多くの人が、次の3つでつまずきます。
◆ 覚えることが多すぎて不安になる
→ 完璧主義は捨てて、まず「点」だけ覚えればOK。
◆ Linuxが難しく感じる
→ 毎日10分触ればすぐ慣れる。
◆ 実務経験がない
→ 資格+ポートフォリオがあれば十分に戦える。
どれも“時間をかければ必ず超えられる壁”です。
3. 未来のキャリアは想像以上に広い
クラウドは、ITのどの領域にもつながる“分岐点”のようなスキルです。
・クラウドエンジニア ・SRE ・クラウドアーキテクト ・クラウドセキュリティ ・PM / PMO ・コンサルタント
最初の一歩は同じでも、進める道はたくさんあります。 未経験から始められ、努力が確実にキャリアにつながる
──そんな希少な領域がクラウドなのです。
おわりに:クラウドは「才能」より「継続」で勝てる
クラウドは、最初こそ専門用語が多く戸惑いますが、
触れば触るほど理解が進む“実践型”の世界です。 特別な才能よりも、一歩ずつ続けられるかどうかがすべて。
IT基礎、Linux、資格、ポートフォリオ。 この4つの積み重ねが、未経験からクラウドエンジニアになる王道ルートです。
もしあなたが「将来性のあるスキルを身につけたい」「安定した技術職につきたい」と思っているなら、クラウドは間違いなく良い選択肢です。
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