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転職事例 / 30代後半 / 外資系 SaaS 企業 マーケティング

「年収で選んだ会社がつまらない」——性格分析で軸を見つけた30代後半マーケターが、3ヶ月でコンサルに内定するまで

  • 面談3回
  • 期間約3ヶ月で内定(4社応募・書類通過1社)

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投稿日: 2026/10/28

この事例でわかること 結論から読む
  • 「上司が厳しい」が原因ではなかった。火を消すのは期待されていないこと
  • 合わないのはマーケティングではなく、考える幅の狭さ
  • 軸が合う1社に集中し、約3ヶ月でコンサルに内定
A

Aさん(30代後半・男性)

外資系 SaaS 企業 マーケティング

前職
大手広告代理店(業務改善・PMO)
転職理由
組織変更で扱う商品が1つに絞られ、できることの幅が狭くなった
活動期間
約3ヶ月で内定(4社応募・書類通過1社)
面談
3回

01背景

Aさんは大手広告代理店で業務改善やPMOを担当したあと、外資系 SaaS 企業に転職。年収は上がったが、組織変更で特定製品のマーケティング専任になり、「できることの幅が狭くなった」と感じて相談に来た。本人の言葉を借りれば、今の仕事は「つまらない」。ただ、何が合っていて何が合っていないのかは、本人にも言語化できていなかった。

初回面談では、アドバイザーが事前に用意した経歴の年表と性格分析の結果を見ながら、まず2つの質問から入った。「達成感があった出来事」と「心の火が消えかけた出来事」。

02面談のハイライト

1/4火が消えた理由は「厳しさ」ではなかった

心の火が消えかけた出来事として、Aさんは前職で上司から人格を否定するような言葉で資料を突き返された経験を挙げた。アドバイザーはここで、同じ場面を言い換えて本人に投げ返した。

面談のやり取り
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アドバイザー

じゃあ仮に、こう言われたらどうですか。「お前こんなもんじゃないだろ、もっとできるだろ。俺はお前に期待してるんだよ。頼むよ」

Aさん

……全然パワハラじゃないですね。むしろ、僕のことを理解した上でモチベーションを上げようとしてくれてる、と感じます。

A
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アドバイザー

逆に、暴言は一切なく淡々と「君のここがダメ。でも僕がやっとくから君は大丈夫」と言われたら?

Aさん

KEY期待されていないとは感じないですけど……「この人の期待に応えられなかった」という反省が付きまといますね。

A
アドバイザーの視点

言葉の強さと、火が消えるかどうかは別だった。

Aさんの火を消すのは「期待されていないこと」、灯すのは「頼られている」「一緒に攻めている」という感覚。本人には高校卒業後に格闘技のプロ選手をしていた時期があり、厳しくても期待をかけてくれる環境で育っている。ここで、仕事選びで最初に見るべき軸が見えた。

2/4「マーケティングが合わない」のではなく「幅の狭さ」が合わない

性格分析の結果からは、新しいことへの好奇心が強く、変化のない仕事に飽きやすいこと、プレッシャーに強く楽観的でトラブル対応に向いていること、そして周囲の雰囲気や人の気持ちに影響されやすく、誰かのために動くときに力が出ることが見えていた。アドバイザーはこれを一つずつ本人に確認していった。

面談のやり取り
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アドバイザー

プレッシャーがかかっても頭の回転が落ちないタイプなので、トラブル案件や炎上案件に強いはずです。

Aさん

前職でもよく「炎上案件を沈めてこい」と言われました。

A
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アドバイザー

一方で、同じことを繰り返す仕事は向かない。ルーチンワーク、事務職は絶対に無理です。

Aさん

KEY絶対無理です。

A
アドバイザーの視点

職種が悪いのではなく、「考える幅」が狭いことが合っていない。

扱う商材が1つで、売り方も1つ。変化を求める人にとって、それは「全部ルーチンワークと同じ」に見える。ここで現職の問題が構造的に説明できた。本人は「めっちゃおっしゃる通りです」と即答した。

3/4強みの裏にある弱点を、先に言っておく

面談のやり取り
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アドバイザー

誰かのために頑張れるし、顧客やチームから感謝されると一気にやりがいが出る。ただ、これが弱点にもなる。お客さんの無理難題を飲んでしまったり、できない後輩を切れなかったり。

Aさん

確かにそれは苦手です。切れないです。

A
アドバイザーの視点

強みと弱点は同じ性質から出ている。

「誰かのために頑張れる」は最大の強みだが、同じ性質が条件交渉の弱さにもつながる。相手が嫌そうだと、つい値引きしてしまう。だから転職活動では、条件交渉はエージェント側が引き受ける前提で設計した。どちらか一方だけを見て会社を選ぶと、ミスマッチになる。

4/4模擬面接で見えた「スキルを語りすぎる」癖

初回面談から約6週間。応募先は、人間力やカルチャーを重視する独立系コンサルファーム(X社)の1社に絞られ、一次面接が3日後に迫っていた。別のアドバイザーが面接官役になり、本番と同じ流れで模擬面接を行った。自己紹介、転職理由、志望動機は「完璧」と評価された。流れが変わったのは「キャリアプラン」の質問だった。

Aさんの答えは、3年以内に大型プロジェクトのリーダーとして実績を出し、将来は顧客の先のエンドユーザーまで見据えた新しいコンサルタント集団を作りたい、というものだった。

模擬面接のフィードバック
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アドバイザー(面接官役)

Aさんがどういう未来を描いているかはよく分かりました。ただ、この会社が聞きたいのはスキルではなく、人と人です。どうやってお客様から信頼を得ていくか、から入った方がいい。今の答えは、最新の技術を使って「お前らに教えてやる」みたいに聞こえるかもしれない。

Aさん

……そうですよね。良くないですよね。

A
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アドバイザー(面接官役)

KEYもう一つ、社内でどう動くのかが見えない。せっかくこれだけ知見があるのに、自分だけのものにしようとしているように聞こえる。後輩の育成や、持っているものをみんなと共有してチームが成長できる環境を作りたい、まで言えたら完璧です。

アドバイザーの視点

応募先が求めているのは「一人で飛び抜ける人」ではなく「みんなのために動ける人」。

Aさんの答え自体は立派だったが、同じ内容でも、入り口を「信頼の積み重ね」と「社内への還元」に置き換えるだけで印象は変わる。初回面談で見えていた「誰かのために頑張れる」という性質を、面接の言葉に落とし込む作業だった。

同じ模擬面接では、短所の答え方も整えた。本人の「なかなか自信が持てない」という表現は、全部に自信がないと受け取られるため、「周囲の優秀な人と比べて足りない部分に目が向きやすい」と言い換え、20代に案件を抱え込んで失敗した話と、今はチームに任せるようになった変化につなげた。

年収については、本人は現年収を下回っても環境を優先したいと考えていた。アドバイザーは「転職の目的はプロダクトの枠を超えてお客様にコミットできる環境に移ること。年収は重視していない」と一貫して答えるよう指導し、条件交渉はエージェントが引き受けることを改めて確認した。初回面談で決めた役割分担が、ここで生きている。

03提案と結果

初回面談で整理した「仕事選びの軸」は3つ。

  1. 軸 1同じことの繰り返しではないこと
  2. 軸 2新しい出来事や経験に触れられること
  3. 軸 3顧客やチームとの一体感があり、感謝されること

この軸に合う方向性として、アドバイザーはコンサルティング業界のマネージャー〜シニアマネージャー層を提案した。顧客折衝・要件定義・プロジェクトマネジメント・メンバーマネジメントというAさんの経験がそのまま評価対象になること、営業成績ではなく「顧客の課題に答えられたか」で評価される制度であることが理由だ。

企業選びでは、産業ごとに担当が固定される型よりも、案件ごとに流動的にチームを組む型を勧めた。その中でも、人間力やカルチャーを重視するファーム、戦略立案から実行まで一気通貫で手掛けるファームを候補として挙げた。

Aさんは4社に応募したが、3社は書類で見送りとなり、人間力重視のX社だけが一次面接に進んだ。本人は「他に行くなら今の会社に残る」と、X社1社に集中する判断をした。

活動の流れ

  1. 2026年春初回面談(約1時間)。性格分析 → 仕事選びの軸 → 方向性の提案。求人提案と書類添削へ
  2. 約3週間後X社 書類選考通過。他の3社は書類で見送り。本人はX社に集中
  3. 約6週間後一次面接の4日前に面接練習(約40分)、3日前に模擬面接(約1時間、別のアドバイザーが面接官役)。キャリアプラン・短所・年収の答え方を修正
  4. 約6週間後X社 一次面接(人事)
  5. 約2ヶ月後オファー面談(対面)
  6. 約3ヶ月後シニアコンサルタントとして内定、承諾

初回面談で「人を大事にする会社でないと逆に辛くなる」と言われた方向性のまま、応募先を1社に絞り、面接では「何ができるか」ではなく「どう動く人か」を伝えることに集中した結果だった。条件交渉はエージェントが引き受け、本人は面接で年収の話をしていない。

なんかホームページ見てて、確かに共感できる部分がめちゃくちゃ多かったんですよ。
……見透かされてますね。

AAさん面接練習の最後に

04この面談から学べること

  • 「年収が上がったのに、つまらない」は珍しくない。条件で選んだ会社が性格と合わないケースは、本人が気づきにくい。
  • 火を消すのは言葉の強さではなく、期待の有無。厳しい上司と合わなかった経験があっても、「厳しさ」が原因とは限らない。
  • 職種が合わないのか、環境が合わないのかを分ける。同じマーケティングでも、考える幅が広い環境なら話は変わる。
  • 強みと弱点は同じ性質から出ている。「誰かのために頑張れる」人は、条件交渉やドライな判断が苦手になりやすい。そこはエージェントが補える。
  • 面接では「何ができるか」より「どう動くか」。実績は書類で伝わっている。面接で見られているのは、入社後にお客様や社内とどう関わる人なのか。
  • 業界だけでなく「組織の型」を見る。同じ業界でも、担当が固定される会社と案件ごとに動く会社では働き方がまったく違う。
  • 書類で落ちる会社があっても、軸が合う1社に集中する選択はある。4社中3社が書類で見送りでも、残った1社が最も軸に合う会社なら、そこに準備を集中した方が結果につながる。

FAQよくある質問

Q性格分析だけで転職先を決めるのですか?

いいえ。性格分析は「仕事選びの軸」を言語化するための道具で、最終的な判断は本人の経験・希望・求人状況を合わせて行います。

Qマーケティング職からコンサル業界への転職は現実的ですか?

顧客折衝、要件定義、プロジェクトマネジメントの経験があれば、職種名が違っても評価される領域は重なります。ただし書類で見送られることも多く、このケースでも4社中1社だけが面接に進み、その1社から内定が出ました。

Q面接練習はどのように行いますか?

応募先の過去の質問をもとに、まず本人の軸を整理する回(約40分)を行い、その後、別のアドバイザーが面接官役となる模擬面接(約1時間)で本番と同じ流れを通します。回答ごとに止めて言い回しを修正します。

Q条件交渉が苦手な場合はどうすればいいですか?

エージェントが企業との条件交渉を代行します。面接では転職の目的を一貫して伝えることに集中し、年収の交渉は切り分けます。

個人が特定されないよう、本人の属性の一部(年齢・居住地・企業名・経歴の一部・日程)を変更しています。面談でのやり取り、アドバイザーの分析と提案、本人の反応は事実に基づいています。

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